大船渡市派遣レポート 第3回 (税務課勤務) 栗山 裕一
1.業務内容について
業務内容は引き続き市税の減免申請の受付、軽自動車の登録・廃車等の入力処理、 他に市税の還付手続きなどを担当しました。軽自動車の登録・廃車件数や、還付対象 者数の多さから一部ではありますが、震災の被害規模の大きさを感じました。
2.市街地の様子について
2 回目のレポートでもお伝えしましたが、 大船渡駅周辺には大船渡商店街の他にこち
らも仮設店舗による屋台村がオープンしました。各店舗はカウンターのみで少人数し か座れませんが、どの店も人情味に溢れ賑わっています。話を聞くと商店街も屋台村 にしてもそれぞれが色々な事情を抱えながら営業しているようです。そんな状況でも、 お店側もお客も楽しんでいる姿を見るととても心が温まりました。
大船渡駅周辺の道路は冠水することがなくなりました。まだ舗装中ですので歩行も 自動車の運転もスムーズにとはいきませんが、冠水しなくなったことが地元住民から
すれば大変有難いことです。10 月からの 3 か月間に道路もだいぶ舗装されました。
○旧大船渡駅周辺
(左)駅舎の面影はなく駐車スペースのみが残っています。
○天然記念物の三面椿(熊野神社境内)
(左)樹齢約 1,400 年、日本最古と言われている大きな椿です。
(右)この三面椿の道向かいが津波到達点です。
○近隣の中学校
校庭は今だに瓦礫の山といった中学校もあります。
3.生活の状況について
12 月に入ると雪が降る回数も増えてきました。今年は例年に比べ雪が降る回数が多
いそうです。ただ、雪が降っても佐久のように大粒の雪が降るわけではなく舞う程度 で、うっすら積もっても次の日には残りませんでした。
東北地方ということで寒くて降雪量が多いと思われがちですが、大船渡市は太平洋 の沿岸部であるため、佐久よりも暖かく降雪量も少ない地域です。
3か月間お世話になりましたホテル福富は、2月あたりから夕食も提供される予定で、
ついに完全営業となるそうです。震災後、被災したにも関わらずいち早く営業再開し
たホテルが 1 年足らずで復興するのには多くの方の尽力があったからだと思います。
派遣当初、海沿いで周りに明かりもなくポツンと営業していた状況の中では怖い思い
もありましたが、復興とホテルの方のお心遣いで大変勇気づけられ 3 か月間生活させ
ていただきました。
4.派遣を終えて
10 月からの 3 か月間はあっという間でした。初めのうちは当然ですが土地勘もなく
宿泊先周辺の街は壊滅状態。被災した方のことを考えれば・・、支援に来ているのだ から・・とは思ってはいましたがやはり寂しい思いをしていました。しかし、生活し ていくにつれ、大船渡市職員の皆様を始め、市民の方々の温かさや、他県から同じく 支援に来ていた方との交流により毎日充実した生活を送ることができ感謝の気持ちで いっぱいです。触れ合った皆様とのご縁は自分の大きな財産となりました。
3 か月間という短い間でしたが、震災の脅威を肌で感じるとともに、人の強さ逞しさ
や人と人の繋がり、「絆」の大切さを改めて思い知らされました。自分自身を見直すこ
ともでき今後の人生にも影響される貴重な 3 か月であったと思います。
今でも頻繁に目にする東日本大震災の映像を見ると心が痛みます。「もう他人事では
ないのだな。」そう感じる瞬間です。